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IPCC第4次報告をめぐる論争についての国際科学会議(ICSU)の声明


ここから引用:
IPCC第4次報告をめぐる論争についての国際科学会議(ICSU)の声明
http://mahasri.cr.chiba-u.ac.jp/wiki/images/ICSU%E5%92%8C%E8%A8%B3.v3R.pdf
作業の膨大さを考えるならば驚くに当たらないことだが、報告書の一部に誤りがあった事は今や明白である。




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 国際科学会議(ICSU)は、気候変動を含む地球環境の変化に関する研究に積極的に参画してきた世界を代表する科学組織として、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に関わる論争を現在まで注視し続けてきた。この論争においては、科学的知見、特に将来の変化予測に関する知見の解釈と、IPCCによって採用されて来た評価手順の双方に関して重要な問題が提起されている。
 IPCC第4次評価報告書に示されているのは、130以上の国から選ばれた450名以上の代表著者、800名以上の執筆協力者、そして2500名を超える査読者による、かつてない包括的な国際評価である。この評価には、気候システムと、その今日までの進化、そして将来予想される将来変化について、集約された最新の知見が反映されている。作業の膨大さを考えるならば驚くに当たらないことだが、報告書の一部に誤りがあった事は今や明白である。しかしながら、分析と評価がなされた研究全体の規模に比するならば、これらの正確さの欠如は些少であり、主要な結論を少しも損ねるものではない。注目すべきは、これらの誤りか最初、科学者自身によって発見されて公にされ、その結果、誤った理解は今や修正できているという事実である。この一連の出来事は、気候変動の科学の誠実さと信頼性を傷つけるものではなく、むしろそれ自体が科学的手順の活力と厳格さを体現している。

 如何なる科学の分野においても、間違いや新しい証拠に照らして変更を迫られる古い仮説があれば、それを率直に認め、訂正することが大切である。社会の選択や政策に広く深く影響を与えるIPCC報告書の場合、とりわけそうである。現在の論争から教訓を学びとらねばならない。IPCCの手順は試され、吟味されているが、決して無謬ではない。(また、その無謬性が科学者コミュニティによって示されたこともない。)最近の出来事に照らして、いまこそこれらの手順を再検討して、)まず誤りが入り込む余地を減らすため、そして)それでも防ぎ切れずにIPCCの最終報告に誤りが残ってしまった場合には、それを見つけ訂正する最適な仕組みを構築するために、どのような変更を加えるべきかを調べる絶好の機会である。IPCCの評価報告を作る手順には、科学コミュニティのみならず政府機関も関与している。それらは複雑で、直接関与していない者には必ずしも分かり易いものではない。よって、これらの手順の透明性を可能な限り高め、一般社会に説明できるものにするよう努力を続ける事が肝要である。

 IPCC報告書中に誤りが見出されたのは残念な事である。しかし、IPCCの採った手順の複雑さに照らせばやむを得ないものと理解できる。これらの誤りが、報告書の主要な結論の信頼性を貶める企てや、科学的陰謀だとする非難、そして科学者への個人攻撃を引き起こしてしまった事は、容認されるべきものではない。IPCCのような科学的評価(アセスメント)は、我々の社会の現在および将来を形作るための意志決定をする上で重要な基盤となるものである。科学者、政府、その他の社会の利害関係者は、そのような評価の質と妥当性を確かなものにするために協力して行く必要がある。我々は、現在の論争を教訓とし、必要な改善を施さねばならない。我々は、何千人もの科学者がIPCCやその他の科学的評価に無償で時間を捧げている事に感謝すべきである。そして我々は、批判的であり続けなければならない。しかし、それはあくまで建設的で、科学的手順それ自体の強さと限界を率直に認めた上でのものでなくてはならない。

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