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「ツバルの面積が増えている」


ここから引用:
温暖化による海面上昇の影響で沈みゆく国とされ、政治家や芸能人が大挙しておしよせ、「ツバルを救え!」と大号令が掛かっているツバルの面積が、欧州からの援助機関で運営されている研究機関SOPACの中心的研究者アーサー・ウェッブ氏によると1984年から2003年までの20年間で17島の面積は、海岸線の移動などによりヘクタール近く(2.8%)増えているとのこと。(出所:「私がツバルで見た真実」イースクエア会長 木内孝氏 オルタナ18号)

環境省職員から財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)に出向している岡山俊直氏によると、2009年時点までのツバルの海岸侵食や内陸浸水は、地球温暖化による海面上昇以外の要因がほとんどとの事。

ここから引用:
リサイクルPET容器のライフサイクルデータと増えるツバルの面積/中ノ森 清訓 2010年6月17日12時20分
http://www.eco.goo.ne.jp/news/goonews/detail.html?insightnow-5473
リサイクルされたPETレジンを製造過程で用いると使用エネルギー量と温暖化ガス排出量の大幅削減につながるとの調査結果が発表されました。

その一方で、海面上昇の影響で沈みゆく国とされていたツバルの面積が増えているという情報が入ってきました。

かけ離れたように見えるこれらのトピックスですが、そこには、私たちがどのような態度で環境経営、エコに取り組むべきかについての示唆が含まれています。

米国とカナダのPETプラスチックの業界団体であるNAPCOR(The National Association for PET Container Resources)が、長い間求められていたリサイクルPETレジンのライフサイクルインベントリー(LCI:製品の製造、輸送、使用、廃棄といったライフサイクルの各段階でどれだけの環境負荷を掛けているかの明細)データについての新しい調査結果を発表しました。

当調査によると、リサイクルされたPETプラスチックのレジンを容器の製造過程で用いることにより、たとえば1ポンドのリサイクルPETフレークの場合で、PET容器製造に必要なエネルギー量の84%削減、温暖化ガス排出量の71%削減と、使用エネルギー量と温暖化ガス排出量の大幅削減につながるとのことです。

この効果を2008年の米国でのPET容器のリサイクル量に当てはめると、同量の未使用のPETレジンを使った時に比べ、米国の平均世帯で31万7千戸分の年間使用エネルギー量に相当する約30兆Btu(英熱量)のエネルギー使用が削減されていたことになるとのことです。この使用エネルギー量削減に伴う温暖化ガス排出量の削減は、11百万tのCO2(二酸化炭素)の削減にあたり、18万9000台の自動車の排出量に相当するとのことです。

ちょうど、この環境負荷削減において正しい意思決定ができるよう、科学的に地道にデータを積み上げるニュースが飛び込んできた時に、それと対をなすかのように、まったく別の情報が入ってきました。
「ツバルの面積が増えている」

温暖化による海面上昇の影響で沈みゆく国とされ、政治家や芸能人が大挙しておしよせ、「ツバルを救え!」と大号令が掛かっているツバルの面積が、欧州からの援助機関で運営されている研究機関 SOPACの中心的研究者アーサー・ウェッブ氏によると1984年から2003年までの20年間で17島の面積は、海岸線の移動などによりヘクタール近く(2.8%)増えているとのこと。(出所:「私がツバルで見た真実」イースクエア会長 木内孝氏 オルタナ18号)

環境省職員から財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)に出向している岡山俊直氏によると、2009年時点までのツバルの海岸侵食や内陸浸水は、地球温暖化による海面上昇以外の要因がほとんどとの事。

ツバルにおける海岸侵食は、砂浜の砂が波によって流される自然現象であったり、第2次大戦に米軍が埋め立てた土地が削れられているだけとのこと。特に、波の作用による砂浜の侵食は、一方で島の別の箇所では砂を堆積し、砂浜を広げている。つまり、海岸が侵食されているのではなく、波の作用によって、島の形を変えているということ(面積としては上記から増えていることが伺える)。

ツバルにおける内陸浸水は、100年前から観察されている事実。現在、浸水がひどい場所はかつて湿地だったところに、人口増加によって、そこに人が住まざるを得なくなったことが要因とのことです。

環境省もこれらの事実を把握しており、2009年にまとめられた報告書では、

「問題は、決して『海面上昇による水没』という単純なものではない」

「環礁州島(ツバル)の危機はグローバル・ローカル両方の環境ストレスが複合したものであり、現在発生している問題は主にローカルな要因によるものである。ローカルな要因によって、今世紀予測されている地球規模変動に対して脆弱性の高い州島になってしまっている。」

とまとめています(環境省地球環境研究総合推進費終了研究成果報告書:環礁州島からなる島嶼国の持続可能な国土の維持に関する研究;平成15年度~19年度。)(出所:「ツバル写真集・地球温暖化でツバルは沈むか?」 http://ncc1701d.bufsiz.jp/index.html)

簡単に言うと、ツバルの現状は、決して海面上昇という「グローバルな要因」によるものではなく、人口増加やそれに伴う生活排水やゴミの投棄などの環境汚染という「ローカルな要因」が、有孔虫やサンゴなどのツバルの砂浜を形成する生物を殺してしいまい、砂が生成されなくなり、海岸浸食が進みやすくなっており、将来海面上昇が進んだ場合には、その影響を受けやすくなっているということです。

つまり、ツバルの現状は、人為的な環境汚染が自らの生活を脅かす警鐘ではありますが、海面上昇による社会への影響ではないということです。

ただ、弊社がここで問題としているのは、地球温暖化により海面は上昇しているか否かではなく、リサイクル PETレジンのLCIデータの解明と、ツバルの問題を歪曲しセンセーショナルに取り上げ世論を誘導するというアプローチの違いです。

いくら人々の関心を惹きやすいからと言っても、問題を歪曲して誘導してしまうと、問題の原因や課題を誤解し、誤った解決策に右往左往するということになります。もう手遅れかもしれませんが、排水やゴミ処理の適正化や教育による人口抑制など、ローカルな要因に直接取り組むことで、より少ないコストで確実に問題を解決できていたかもしれません。

環境負荷の削減には、異なるアプローチが提唱され、どれが本当に正しいのかなかなか判断がつきません。それどころか、環境負荷削減に対する根拠のない全面的な懐疑論まで様々な識者から飛び出す始末です。

環境経営は、個々の意思決定レベルでみると、あまりにも考えなければならない要素が多く、分からないことだらけです。

私たちは、問題が大きすぎたり、難しすぎたりすると、思考停止して問題がなかったことにしてしまいますが、それで問題が消え去ることは決してありません。

こうした事態から抜け出すには、誇張することなく、問題は問題と真摯に受け止め、冷徹にその原因や課題を分析し、そこでできる最善の意思決定をしていくことと考えます。

そのためには、人々が受け入れやすいよう作られた感動的なストーリーよりも、果てしない道のりですが、LCIのような環境負荷削減についての地道な科学的根拠の積み重ねの方が、環境経営、エコを進めていくには必要と考えます。

事実を積み上げること、その時その時の意思決定で最善を尽くすこと、遠回りなようですが、これらが困難な問題を解決するための唯一の近道ではないでしょうか。

中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長

調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、調達・購買活動から環境経営に貢献する方法は数多くあると、環境負荷を低減する商品・サービスの開発やそれを支える優良なサプライヤの紹介など環境調達に関する情報発信活動を行っている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
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Comment

2010.08.10 Tue 01:06  |  

今水害が増えているのが海水面上昇によるものではないというのと、100年後の上昇した海水面で水害がどうなっているかとは切り離して考えるべきだというだけの話でしょう。
海水面上昇が進行していないという話ではないですね。もはや科学の世界ではそちらが主流になっていますから(降水や風の変化についてはここでは触れていないので無視します)、今でもそう聞かされていることに異議を唱えるならば、科学者にではなくマスコミにどうぞ。

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