スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

太陽光発電3 ドイツの教訓

ドイツは世界一の太陽光発電先進国です。2020年には、自然エネルギーの比率を25%にするという国家目標を掲げています。ドイツの太陽光発電躍進の鍵はFIT(太陽光発電の電気の固定買取制度)でした。

ドイツの太陽光発電の買取制度で驚くのは、その価格の高さ。電力取引価格の8倍!そして20年の買取価格保障。そこまでしないと普及しないということのようです。(日本は約2倍です。)
これで、太陽光発電を設置すれば儲かるということになって、飛躍的に普及したわけです。

しかし、そのひずみが現在顕在化しており、この制度の存続に大きな批判の声が上がっているようです。

1)莫大な財政負担=税金の無駄遣い
2000年から2010年までに買取を保証した電力の買取が終了する2029年までに掛かる総買取費用は、太陽光発電で533億ユーロ(約7兆円)
2)費用対効果があまりにも悪い=排出権市場で購入したほうがずっとまし。
太陽光発電でCO2トンあたり716ユーロ、CO2排出権市場価格の40倍
3)雇用創出効果に疑問=ゼロまたはマイナスという研究が多い。
4)エネルギー安全保障(自給率向上など)があるのか?=太陽光が発電しないときは、結局、待機火力発電所が稼動。

結論:経済効果と環境保全(CO2削減効果)は疑問が多く、エネルギーの安全保障に寄与しているかどうかも怪しい。

*エネルギーの安全保障問題は、ドイツにとって深刻な政治問題になっています。なぜなら、現在、ロシアの天然ガスに大きく頼っており、そのロシアが時々、パイプラインを止めたり、価格を上げたりして、ドイツを悩ましているからです。かといって、原発は世論の反対が大きいのです。だから、太陽光発電なのですが、それもダメとなれば、やはり原発ということになるかもしれません。「ロシアと原発とどちらが怖いか」というジョークがあるほどです。

上記は、東京電力が紹介している、ドイツの大手シンクタンク「ライン・ヴェストファーレン経済研究所(RWI)」の2009年11月に発表した「再生可能エネルギー推進による経済的影響」と題する論文を参考にしました。その結論部分は以下のとおりです。


ここから引用:
RWIによる提言
 ○ ドイツを範として世界的に普及が進むFITであるが、上述の理由により一部が評価しているような輝かしい制度ではなく、莫大な助成金を伴うにもかかわらず経済・環境の両面で効果が薄い失政である。FITを導入している他の欧州諸国の政策決定者は、ドイツのFITを模倣して導入するのではなく、競争力の弱いエネルギー源の支援策を精査すべき。
  ● 代替する支援策の例として、EU-ETS及び再生可能エネルギー電源の研究開発に特化した基金を挙げている。
http://www.tepco.co.jp/cc/pressroom/overseas/2010/100406-j.html


すねつむりの戯言より拝借
http://shokasen.blog122.fc2.com/blog-entry-6.html
1560547210_33.jpg
ドイツの教訓から日本は学ぶことができるでしょうか?それとも、ドイツに学べ!とドイツの後追いをするのでしょうか?ドイツは決して環境先進国ではありません。日本よりGDPあたりのCO2排出量は大きく、一人当たりのCO2排出量も大きいです。上のグラフ参照。
関連記事


Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://chikyuondanka1.blog21.fc2.com/tb.php/301-f6a8b517
この記事にトラックバック(FC2Blog User)
Copyright © chikyuondanka
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。