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太陽光Qセルズの破綻 補助金で経営判断歪む

太陽光関連企業は、補助金がないと破綻します。はじめから多くの人が指摘していたこと。技術革新があれば、コストダウンが進めば、という、「たら」「れば」は、実現しませんでした。はじめから、補助金頼みの火事場泥棒。短期間に急成長して、会社経営陣は高額の報酬を受け取り、補助金がなくなれば会社を潰すつもりだったのでしょう。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120412/230882/?rt=nocnt
 ドイツの太陽光パネル大手Qセルズが破綻した。1999年に創業し、欧州の再生エネルギー促進策を追い風に急成長したが、巨額の損失と負債を抱え法的整理に入った。


補助金削減と金融危機で破綻した
 同社の2011年連結売上高は10億ユーロ(約1100億円)で、最終損益は工場設備などの減損処理がかさみ、8億4600万ユーロの赤字。純負債額は4億3200万ユーロに上り、債権者と債務削減交渉にも失敗し、万策尽きた。

 Qセルズの成長と挫折の軌跡は、政府の補助金に頼った事業推進のリスクを浮き彫りにする。

 欧州各国は10年以上、再生エネルギー普及のために手厚い補助金を用意してきた。太陽光や風力などを使って発電した電力を固定価格で買い取る「フィード・イン・タリフ(FIT)」が、その代表例だ。これで欧州の太陽光市場は“バブル”と称されるほどに過熱した。

 例えば、ドイツ国内の太陽光発電の設備能力は2000年から昨年までに330倍の25ギガワット(GW〈*1〉)に拡大し、世界最大となった。この爆発する需要を取り込もうと、Qセルズは独国内に「ソーラーバレー」と呼ばれる工場集積地まで作り上げた。

*1=ギガは10億


Qセルズのパネルを使った太陽光発電施設
 欧州各国が補助金により再生エネルギーの普及を急いだ背景には、温暖化対策に加え、産業育成と雇用創出の狙いがあった。急成長を遂げるQセルズは環境分野で世界をリードしたいと考えるドイツや欧州連合(EU)の期待の星だった。



 だが、補助金制度には死角があった。Qセルズなどの欧州メーカーだけでは太陽光パネルの供給が追いつかず、サンテックパワーなど中国勢の参入を許す結果となった。Qセルズはブランド力で中国勢に勝ったが、価格競争力では太刀打ちできず、今ではサンテックパワーが世界トップの座に君臨している。結局、欧州の補助金は敵に塩を送る役割を果たしてしまった。

ユーロ危機で補助金も干上がる

 そのうえ、膨れ上がる補助金は政府の財政を圧迫した。スペインを例に挙げれば、電力料金で回収できていないコストは、2011年末には240億ユーロに膨れ上がっている。ユーロ危機で欧州各国は財政再建に取り組んでおり、補助金制度が急速に縮小している。

 実際、太陽光パネル市場の崩壊が始まったのはリーマンショックが発生した2008年、スペインが補助金対象となる太陽光パネルの年間設置量に上限を設定したのがきっかけだった。スペインは2010年、大規模設備向けの補助金を45%カットするなど政策を大幅に見直し、今年はすべての補助金の新規適用を停止した。ドイツでも、補助金は段階的に削られ、今年は一気に32%も減らされる。

 補助金という“麻薬”を失った市場は、年間需要の約7割にも相当する過剰生産設備を抱えており、昨年は「セル」と呼ばれる太陽光パネルの中核部品の価格は6割も暴落した。ドイツではQセルズのほか、既に中堅メーカー2社が破綻している。

 確かに、欧州では補助金により太陽光発電の普及は進んだ。雇用創出にも一定の効果を上げた。だが、補助金はQセルズなど企業のリスク感覚を麻痺させ、中国メーカーの競争力に対抗するための構造改革を遅らせた。Qセルズがマレーシアに工場を立ち上げて生産を移管し始めたのは2009年。それまでは高コストでも「Made in Germany」にこだわり続けた。

 相次ぐパネルメーカーの破綻は、補助金頼みの経営は容易に行き詰まることを物語っている。日本でもFITが7月から始まるが、政府も企業も産業と雇用を育成できると安易に期待するのは禁物だろう。

日経ビジネス 2012年4月16日号102ページ
-太陽光Qセルズの破綻- より

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