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「ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する」というIPCCの大嘘

IPCCの報告書にある「ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する」というのは、大嘘のようです。

IPCCは、氷河関係のの専門家がいないのに、氷河についていかにも専門家のように語ってきましたが、氷河専門家は明確に否定しています。

ここから引用:
雪氷圏研究室
アジアの氷河やアイスコア、南極の雪とかを研究している名古屋大学の研究室の連絡帳
http://hello.ap.teacup.com/applet/snowman/msgcate9/archive
「ヒマラヤの氷河と水資源」  FAQ
Q ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する?
A いいえ、下流の水資源問題はヒマラヤの氷河の有無とは無関係です


このフレーズもWWF(2005)のレポートが元になっていて、UNEPやIPCCに引用され、各種マスメディアで枕詞のように使われています。

昨秋に大々的に報道していただいた新聞にも、水資源云々が書かれてしまいました。現地でご一緒した記者さんにはそれこそ念仏のように「関係なぁ~い、関係なぁ~い」と唱えていたのですが、東京のデスクにサクッと入れられたとか。

些細なフレーズかもしれませんが、悪影響は甚大です。今回も、思考実験で見てみましょう。


また、そもそも、「ヒマラヤの氷河がなくなる」という事自体がありえないようだ。このブログでは、2008/7/7付けの記事で「ヒマラヤの氷河はなくなってしまう」というIPCCの記述の否定しています。氷河関係の研究者は、IPCC報告書発表直後から、嘘が書かれていたことを知っていたことが伺えます。その根拠はいろいろあるのでしょうが、「このテーマを扱った科学論文はほとんど見あた」らないのだそうです。つまり、科学論文もなく、憶測でIPCCの報告書は書かれているという好例がここにあるわけです。


ここから引用:
「ヒマラヤの氷河はなくなるか」  FAQ
http://hello.ap.teacup.com/applet/snowman/msgcate9/archive
Q ヒマラヤの氷河はなくなってしまう?
A おそらくNo、なくなりはしないでしょう


UNEP(国連環境計画)やIPCCのレポートでも、「この先数十年でヒマラヤの氷河はなくなるだろう」とされています。

追記:大元はWWF(2005)のレポートです。ヒマラヤの氷河面積の80%が2035年までに消失すると書かれています。

不思議なことに、このテーマを扱った科学論文はほとんど見あたりません。「温暖化が進んだ場合、世界中の氷河の縮小が海水準にどんな影響を与えるか」という論文はありますが、個別の山域で氷河がどうなるか?というテーマを扱った論文は稀で、スイスアルプスぐらいしかないんじゃないかと思います。

cozyも特に解析をしたわけではないのですが、ちょっとした思考実験で検討はできます。


これが些細な問題でしょうか?そして、マスコミに暴露されるまでこの問題を放置し続け、暴露されてからも、反省文(基本的には正しいという開き直り)を一つ書いておしまいにしようとしているIPCCの姿勢は妥当でしょうか?

======================

上記二つの問題
「Q ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する?」
「Q ヒマラヤの氷河はなくなってしまう?」
それぞれ、非常にわかりやすい解説を専門家として書いています。すばらしい解説で、納得。IPCCの専門家もどきのインチキ報告書と比べると文章の格調が違いますね。
「Q ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する?」のわかりやすくて詳しい説明
「Q ヒマラヤの氷河はなくなってしまう?」のわかりやすくて詳しい説明

ここから引用:

「ヒマラヤの氷河と水資源」  FAQ
Q ヒマラヤの氷河が消失すると水資源が枯渇する?
A いいえ、下流の水資源問題はヒマラヤの氷河の有無とは無関係です

このフレーズもWWF(2005)のレポートが元になっていて、UNEPやIPCCに引用され、各種マスメディアで枕詞のように使われています。

昨秋に大々的に報道していただいた新聞にも、水資源云々が書かれてしまいました。現地でご一緒した記者さんにはそれこそ念仏のように「関係なぁ~い、関係なぁ~い」と唱えていたのですが、東京のデスクにサクッと入れられたとか。

些細なフレーズかもしれませんが、悪影響は甚大です。今回も、思考実験で見てみましょう。



まずは、氷河が水資源として重要なケースを見てみましょう。(あるにはあるのです)

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この図は、上流の山々に氷河があって、そこに端を発する河川が乾燥域に流れ込んでいる様子。タクラマカン沙漠とか、ゴビ沙漠など、中央アジアに代表される地域を想定しています。

このようなところでは、下流ではほとんど雨が降らないため、山から流れてくる水が極めて重要な水資源となります。(まだ、氷河が重要だとはいってません)

ここの氷河がなくなると何が起こるか?ということを考えてみます。

気候が安定している場合、氷河はその気候にあった状態で安定して存在しますので、質量は変化しません。この場合、(蒸発などの影響を脇に置いておくと)雨・雪として氷河に降った分は、いずれ融解水として河川にでてくるはずです。

つまり、安定した気候(安定した気温と安定した降水量)が維持されている限り、氷河の有無は河川の流量には無関係です。

次に、温暖化を考えてみましょう。温暖化で氷河が縮小しつつある現状では、氷河はこれまでの蓄えを削って河川に水を供給します。この場合、氷河周辺に降る降水よりも多くの水が河川に供給されることになります。

さて、ここからが肝心。あまり認識されていないことですが、降水が減ると氷河も減ります。氷の供給が減るだけでなく、太陽光を反射してくれる雪が降るチャンスも減るため、融解量が増えるためです。この時もやはり、氷河は河川に余分な水を供給します。

話が込み入ってきましたが、も少し我慢。乾燥域では降水がどのように降るかを考えてみます。図では上流で降水量が多いように描かれていますが、多いといっても年間400mm程度。乾燥域での降水量の変動は大きく、200mm程度しか降らない時もあります。年々の変動(降ったり降らなかったり)の幅が、仮に 200mmとしたとき、元々300mmしか降らないところでの+/-200mmと、3000mm降る熱帯での+/-200mmを考えれば、乾燥域での水の供給が如何に不安定かがわかります。

つまり、
・乾燥域では元々の降水量に対し降水の年々変動が大きいため、河川水が不安定になりがち
・氷河は降水が少ないと身を削って水を河川に供給する
ことから、

氷河は乾燥域の河川水の安定した供給源であり、まさに天然ダムとしての役割を担っています。WWF(2005)を書いた人がどこまで解析・検討したかは知りませんが、こういう趣旨が込められていると考えられます。


さて、ヒマラヤにこれが当てはまるかを考えてみましょう。

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上の図にならってヒマラヤの状況を書くと、こんな風になるはずです。氷河のあるところでは、大ざっぱに言って1000mmくらいの降水があります。一方、下流に下っていくに従い降水量は増え、3000mmを越える地域もたくさんあります。それ故にバングラディッシュとかは毎年のように洪水に見舞われています。

こういう地域を流れる河川の河川水に、どれくらいの割合で「氷河の融け水」が含まれているでしょうか?ちゃんと計算してませんし、するつもりもありませんが、降水量×面積/(全域の積算)がその割合となりますから、面積的には狭いヒマラヤに下流よりも少な目な降水量をかけてもたいした割合にならないことは明らかです。

簡単にいうと、「下流でじゃぶじゃぶ雨が降ってるところでは、氷河の役割はなきに等しい」のです。

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こちらの図は、NASAが出しているBlue Marbleという画像です。氷河が重要な役割を果たしている乾燥域を大ざっぱですが○で囲みました。一方、矢印付きの線で示したのは、この地域の主要な河川です。

見て明らかなように、ヒマラヤの氷河に端を発する河川は乾燥域には流れ込んでいません。かろうじて乾燥域と関係していそうなのは、インダス川流域(図の左下の○)くらいです。WWF(2005)のレポートでは、「ヒマラヤの氷河が消失することによってウン億人が水資源の枯渇に直面する」などと書かれていますが、この地域にそんなに人が住んでいるんですかね?誰か調べてくれませんか?というか、↑のような煽り文句を書くなら、そこまでちゃんと示して欲しいものです。

というわけで、今回のお題に対する回答は、「氷河が重要な役割を果たしている地域もあるけれど、ヒマラヤはとりあえず無関係」ということです。



ここから引用:
「ヒマラヤの氷河はなくなるか」  FAQ
Q ヒマラヤの氷河はなくなってしまう?
A おそらくNo、なくなりはしないでしょう

UNEP(国連環境計画)やIPCCのレポートでも、「この先数十年でヒマラヤの氷河はなくなるだろう」とされています。

追記:大元はWWF(2005)のレポートです。ヒマラヤの氷河面積の80%が2035年までに消失すると書かれています。

不思議なことに、このテーマを扱った科学論文はほとんど見あたりません。「温暖化が進んだ場合、世界中の氷河の縮小が海水準にどんな影響を与えるか」という論文はありますが、個別の山域で氷河がどうなるか?というテーマを扱った論文は稀で、スイスアルプスぐらいしかないんじゃないかと思います。

cozyも特に解析をしたわけではないのですが、ちょっとした思考実験で検討はできます。


繰り返しになりますが、氷河は氷の固まりです。その収入である降雪は標高が高いほど多く、支出となる融解は標高が低いほど多くなります。ある一年間の間に降雪量>融解量となる領域を「涵養域」といい、降雪量<融解量となる領域を「消耗域」といいます。

この涵養域と消耗域をわける標高は、「平衡線」といい、氷河の状態を推し量る上で非常に重要なキーワードです。

が、これを毎年毎年測るには、先に書いたステーク法による観測をしなければならず、とても大変。だもんで、ヒマラヤの氷河の「平衡線」がどうなっているか、は少なくとも観測ではわかっていません。


温暖化にせよ、降水量が減るにせよ、氷河にとってよろしくない状態になるとこの平衡線(図のオレンジの線)が高いところに移行します。この線より低いところでは氷河は融け続けることになります。

左の小型氷河のように、平衡線が氷河の一番高いところよりも上回ってしまった場合、収入である雪の供給がなくなります。こうなると、貯金を取り崩すしかなくなってどのみち氷河は消えてしまうことになります。

ところが、ヒマラヤの一番高い標高はエベレストの8848m。大型氷河と呼ばれる氷河は、7000m以上の標高が源頭になっています。cozyはここ十年くらい6000mよりも高いところはいってませんが、7000m以上が消耗域になっているとは聞いていません。

こういう状態(右)では、氷河は縮小するものの、雪の供給源となる「涵養域」がある限り、「消えてなくなる」ことはないはずです。

この平衡線が、過去から最近にかけて、どういう風に推移しているか、は気象データを計算する必要がありますが、その気象データがないことは先にも触れました。でも、これを算出するのはなかなかおもしろそうなテーマです。


PS ここ最近、日本のヒマラヤニスト(敢えて登山家とはいいません)が、「ヒマラヤの氷河が融けている!8000mでも融けている!」と騒いでいますが、「融けている」≠「消耗している」であることに注意が必要です。その融けた水は、氷河全体から失われていますか?を確認する必要があります。おそらく 6000m以上では、融けた水の多くは氷河の中で再凍結することで、氷河からは失われていないはずです。目先の現象に惑わされてはいけません。

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